タンデム走行の条件とは?
タンデム走行をする際には、ライダーだけでなく同乗者の安全確保が必要不可欠な条件となります。
例えば、自分が運転するわけではないからとスカートでバイクに乗るのはNGですし、髪形が崩れるからとノーヘルメットで同乗するのもNGです。
特にスカートでのタンデムは危険極まりない行為なので、くれぐれもしないようにしてください。
スカートが走行中にヒラヒラして何かに引っ掛けてしまったり、駆動部分に巻き込まれて事故のリスクもあります。
それに何よりも、万が一の事故の際にはスカートだと肌を守るものが何もないため、大けがを負うことになってしまうでしょう。
ヘルメットの着用に関しては、ライダーも同乗者にも着用義務があります。
同乗者がノーヘルメットでも、ライダーに対して違反点数1点が加算されてしまいます。
またタンデム走行は、バイクの免許を持っている人なら全員がOKというわけではありません。
免許を取得して1年以上たっている20歳以上のライダーなら、一般道路をタンデムできます。
高速道路の場合には、免許を取得して3年以上たっていることが条件となります。
タンデムの乗り方
タンデム走行の際には、ライダーだけでなく同乗者も、できるだけライダーに迷惑をかけないように気を使わなければいけません。
同乗者がバイクに乗る際には、必ずライダーがバイクに乗って両足を地面につけていることを確認してください。
そして、バイクの左側からステップに足をかけて乗車しましょう。
バイクから降りる際には、これと逆の順番です。
まずは同乗者がバイクの左側から降りますが、この時ライダーは両足を地面につけることでバイクの安定性を確保しましょう。
タンデムは、バイクの後部が上に向いている車種がおすすめです。
車種によっては2人乗りが禁止となっているものもありますし、タンデムに適していないデザインもあります。
安全性を確保できない場合には、決して無理にタンデムを強行しないようにしてください。
覚えておきたい注意点
タンデムでは、同乗者が膝でライダーを挟み込むニーグリップという姿勢が基本となります。
同乗者が下半身を安定することによって、加減速の際にかかる負担を軽減できます。
また、カーブの際には上半身をグッと倒すことがあるため、同乗者は両手でライダーの腰や肩をつかんでおきましょう。
両手をライダーのお腹に回してホールドするような姿勢は、安全性という点ではあまりおすすめではありません。
ニーグリップが弱くなってしまうため、加減速やカーブの際にはライダーに負担がかかってしまいます。
タンデムは、最初からいきなり高速道路の長距離ツーリングをするのではなく、何回か練習しながら慣れることが大切です。
ライダーは、タンデムの際には普段よりも低速走行する方が安全です。
すこしずつ経験値を高めながら、タンデムの距離を伸ばしていきたいものです。