ソロツーリングの薦め
バイクで旅に出る事をツーリングと言いますが、ツーリングの種類も色々あります。複数のライダー達と集団で走るマスツーリングの他、後部座席に家族や友人、恋人を乗せてのタンデムツーリング、そして一人でのソロツーリングです。
それぞれのツーリング形態によって楽しみ方は様々ですが、ツーリングの基本はソロツーリングにあり、ソロツーリングならでは楽しみ方があります。
ソロの魅力は何と言っても、自由気ままな旅を楽しめる事だと思います。
キチンと目的地を決めて計画立てたツーリングも良いですが、特に目的地を決めずに、当ても無く自由気ままに走る事が出来るのもソロの魅力です。
マスツーリングでは他のライダーに対して、タンデムツーリングでは後ろの人に対して、常に気を使わなければならないですが、ソロならそんな気遣いは一切無用です。
ソロツーリングでは、バイクの魅力の一つの「自由」を、思う存分満喫する事が出来ます。
また、運転中は独り言しか言葉を発する機会がないため、休憩中に他のライダーや地元の方と会話を弾ませることも楽しみの一つとなるかも知れません。
初心者のソロツーリング
初心者のライダーにとって、いきなりソロツーリングに行くのは無茶と言うものです。
何回かマスツーリングを経験してからか、ベテランライダーとのマンツーマンツーリングを経験してから、ソロツーリングに出かける事をお薦めします。
慣れないうちは、目的地を定めて準備万端に計画していても、道路事情が分からず、距離感や休憩等のペース配分が上手くつかめずに、ついついオーバーペースで走ってしまいがちです。
まずは時間の余裕を持って、日帰りショートツーリングから計画する方が良いでしょう。
近年ではグーグルマップ等で検索すれば、目的地までの最短ルートが表示され、所要時間や有料道路料金も分かりますから、これらを参考にして計画を立てる事が出来ます。
ガソリンスタンドや道路沿線のバイクショップを検索する事も出来ますから、給油やメカニカルトラブル時の対処の仕方の参考にもなります。
トラブル対処
ソロツーリングは文字通り単独での旅ですから、ツーリング先でのトラブルも個人で解消しなければなりません。
万が一の故障に際して対処出来る様に、車載工具以外にも、キチンとした工具を最低限持って行くほうが安心です。
メーカー純正の車載工具は、コストと軽量化の為にどうしてもチープになりがちですから、普段から整備で使っている工具を携帯したいものです。
最低限、プラスドライバー、メガネレンチ、小型のソケットレンチ、六角レンチ、パンク修理キットがあれば大体のトラブルには対応出来ます。
ソロツーリングでは思わぬトラブルに巻き込まれる可能性がありますが、その最悪なパターンは事故に遭遇する事です。
いくら運転する側が気を付けて安全運転をしていても、事故に巻き込まれる可能性はゼロでは有りません。
行き先を家族や友人に伝えておく事は勿論、万が一を考えて、緊急連絡先を携帯しておく事も忘れないでおきましょう。