フィリピンは7,000以上の島々からなる国で、自然の美しさと文化の多様性が楽しめる観光地です。その中でもルソン島は、多様な景観と豊かな歴史を持つエリアで、ツーリングには絶好のロケーション。今回は、ルソン島を中心としたフィリピンツーリングの魅力について、スポットやルート、見どころを詳しく紹介します。
フィリピンツーリングの基本情報
フィリピンでツーリングを楽しむためには、いくつかの準備が必要です。まず、国際運転免許証を取得しておくことが大切。フィリピンでは、400cc以上のバイクが高速道路を走行できるため、大排気量のオフロードバイクが人気です。レンタルバイク店も多く、主要都市では手軽に借りられます。また、道路状況は場所によって大きく異なるため、ルート選びも慎重に行いましょう。
ツーリングルートの提案
ルート1:歴史都市と文化を巡るルート
アンヘレス → タルラク → ビガン
距離:約350km(片道)
おすすめの所要日数:2~3日
このルートでは、歴史と文化が色濃く残るスポットを巡ります。スタート地点のアンヘレスからタルラクを経由し、スペイン統治時代の名残が感じられるビガンへ。特にビガンの街並みは、石畳の道やスペイン風の建築が並び、まるでタイムスリップしたような感覚を味わえます。
見どころ:
- ビガンの歴史地区:ユネスコ世界遺産にも登録されている保存地区。カレッサ(馬車)に乗って街を散策するのがおすすめ。
- カンドンの教会:ルート途中にある教会は、地元の信仰と歴史が交錯する静かなスポット。
ルート2:自然の絶景を楽しむルート
バナウェ → サガダ → バタッド
距離:約400km(片道)
おすすめの所要日数:3~4日
このルートは、ルソン島北部の山岳地帯を中心に、棚田や鍾乳洞などの自然の絶景を満喫できるコースです。フィリピンの農村部の景観や独自の文化が垣間見えるのも、このルートの魅力。
見どころ:
- バナウェ棚田:世界遺産にも登録されている美しい棚田群。農業と自然が共存する光景は息をのむほどの美しさです。
- サガダの吊るされた棺:古代の独特な葬儀文化が見られるエリア。歴史と自然の調和を感じられる場所。
- バタッドの村:急斜面に広がる棚田の景色が圧巻。村人たちの素朴な暮らしに触れられます。
フィリピンツーリングの楽しみ方
1. 現地グルメの堪能
ツーリング中の楽しみのひとつは、道中で出会う現地のグルメ。例えば、フィリピンの国民的ファストフード店「ジョリビー」では、フライドチキンやスパゲッティが定番。また、伝統的な料理では「ロンガニーサ」(フィリピン風ソーセージ)や「シニガン」(酸味の効いたスープ)が人気です。
2. 地元の人々との交流
道中では、多くの地元住民との出会いが待っています。フィリピン人はフレンドリーで親しみやすく、どこでも歓迎してくれる雰囲気があります。簡単な英語が通じることも多いので、積極的に話しかけてみましょう。
3. 夜間の走行には注意
特に田舎道では街灯が少なく、夜間の走行は危険です。牛や馬が道路を歩いていることもあり、十分な注意が必要。安全のため、可能な限り日中に目的地に到着するように計画を立てるのがおすすめです。
フィリピンツーリングの注意点
- 道路状況
幹線道路は比較的整備されていますが、地方部では舗装が不十分な箇所もあります。特に雨季は泥濘や冠水に注意が必要です。 - 治安
都市部ではスリやひったくりなどの軽犯罪が発生する場合があります。荷物の管理には気を配り、貴重品は分散して持ち歩きましょう。 - 気候
フィリピンの気候は暑く湿気が高いため、熱中症対策が欠かせません。ツーリング中は十分な水分補給を心掛け、軽装で快適に過ごせるよう準備しましょう。
フィリピンツーリングがもたらす特別な体験
フィリピンでのツーリングは、日常では得られない冒険心を満たし、豊かな自然と文化を体験できる貴重な旅です。ルートを慎重に計画し、安全に楽しむことで、一生の思い出に残るツーリングを実現できるでしょう。フィリピン独特の景色や人々とのふれあいを、ぜひバイクとともに体感してみてください。