中古バイクの需要が増加しているため値が上がる
中古バイクの値が上がる理由は色々ありますが、近年だとコロナ禍による半導体不足や物流の混乱が原因で中古バイクの価格が高騰しています。
新しいバイクや車を製造するためには、半導体が欠かせません。
半導体が手に入らない状況では、新車の製造が滞ってしまいます。
そうすると、バイクや車がすぐに欲しい人は新車を購入して納車を待つのではなく、すぐに手に入る中古車や中古バイクを求めるようになります。
結果的に、中古車や中古バイクの需要が増えるわけです。
コロナ禍が完全に収まり、工場の稼働状況や物流が安定して新車の供給量が増えてくれば中古バイクの価格も下がることが予想されますが、それがいつになるのか明確な目途は立っていません。
もう一つ中古バイクの需要が増す理由に、ビンテージバイクや旧車バイクの人気が高まっていることが挙げられます。
バイクは家電とは異なり、趣味で所有する人がほとんどです。
そのため、希少車やビンテージバイクには高い値段がつけられることがしばしばあります。
バイクは車よりも流通している量が少ないため、骨董的な価値も付きやすいと言えるでしょう。
絶版バイクで人気車種の場合には、新車の時よりも高い価格がつくこともよくあります。
そのため、中古バイクは経過年数が大きくても車ほど値が落ちません。
特に値上がりしている車種は何か
ビンテージバイクとして人気のある車種で、特に値上がりしているバイクにホンダのDream50があります。
排気量は原付バイクの50ccですが、価格は40万円を超えるものが多いです。
販売されていた時期が短いため、プレミアが付いているため価格が高騰しています。
ビンテージバイクで人気の別の車種に、カワサキのZ1000Rがあります。
このバイクは、中古の平均価格が400万円を超えるほど人気のあるバイクです。
また、ホンダのCB750Fourもビンテージバイクではかなり人気の高い車種です。
空冷並列4気筒のエンジンを搭載するCB750Fourは量産車ではありましたが、デザインやエンジン性能がとても良く発売当時から人気がありました。
アニメなどの影響でも人気が増したバクです。
なお、ホンダのCBシリーズは根強い人気があり、現行のCB400SuperFourはコロナ禍の影響もあり価格が高騰しています。
新車が手に入りにくいこと、さらに2022年10月より生産中止が発表されたことなどを受け、程度の良い中古バイクの場合、価格が新車を上回ることも起きています。
同様にカワサキのZ900RSも、需要が供給を上回ることにより価格が上がっています。
メーカーから生産が追いつかないことや生産中止などの発表があると、価格が上がることが多いようです。