ツーリングの魅力
バイクを動物に例えるとすると、「馬」と答える人が多いですが、理由は、クルマでは感じる事が出来ない人馬一体感をバイクでは感じる事が出来るからです。
剥き出しのボディから発するパワーと振動、エキゾーストノートは、バイクの個性を存分に発揮し、運転中は正しく「ライド(乗る)」感覚が楽しめます。
バイクの魅力は色々ありますが、やはり何と言ってもツーリングの楽しさではないでしょうか。
自分の愛車と旅に出る時の高揚感は、ショートツーリングでもロングツーリングでも格別で、なかなか日常生活では体感する事は出来ません。
どんな車種のバイクでも、アクセルを開ければ風を感じる事が出来て、全身で受ける風は日頃のストレスを発散し、心身共にリフレッシュする事が出来る、それがツーリングならではの魅力だと思います。
南北に長い日本列島は季節の移り変わりがハッキリしていて、ツーリング先での四季折々の風情や天候の違いを肌で感じる事が、バイクなら可能です。
夏でも雨が降れば全身でその洗礼を受け、冬は体に浴びる風で、体感温度が異常に下がります。
春の訪れを一番先に感じる事も、過行く夏を惜しみつつ、穏やかな秋の風を体感出来る事も、バイクツーリングの魅力です。
基本はソロツーリング
ツーリングの形態は色々あって、複数のライダーと集団で走るマスツーリング、夫婦や親子、カップルで走るタンデムツーリング、一人で走るソロツーリングに分けられます。
それぞれ違った魅力があるとは思いますが、やはりツーリングの基本はソロツーリングではないでしょうか。
バイクに乗り出した動機は人様々だと思いますが、バイクの自由さを求めて免許を取得した方が大多数だと思います。
複数のライダー達とのマスツーリングでは協調性を求められ、タンデムツーリングでは後ろの方に常に気を遣わなければいけません。
ソロツーリングではそんな事は全く気にする事も無く、誰にも縛られる事も無く、自由気ままに計画を立て、走る事が出来るので、バイクでの旅を思う存分満喫する事が出来ます。
またソロツーリングの魅力の一つに、ツーリング先で出会った他のライダーや、地元の人との会話が楽しめる事があります。
他のライダーや地元の人との会話は、マスでもタンデムでも出来ますが、やはり一人旅の方が多くなるのではないでしょうか?
特に目的地を決める事無く、行き当たりばったりのツーリングを楽しめる事もソロの魅力ですね。
ソロツーリングでは、他のツーリングでは味わえない楽しみ方がありますが、何かトラブルが発生すると、ライダー本人で解決をしなければならないのも事実です。
万が一の事を考えて、車載工具以外にも、必要最低限の工具と緊急連絡先を携帯する事を忘れないようにしましょう。