台湾は、近くて気軽に行ける海外ツーリングの人気スポットです。特に南国ならではの絶景や、美味しいグルメ、個性豊かな文化を満喫できる点で、バイク好きにとっては見逃せない魅力が詰まっています。今回は、台湾北東部を舞台にした1泊2日のツーリングコースを紹介します。この記事では、訪れるべきスポットやルート、ツーリング中の楽しみ方をたっぷりご案内します。
出発地点は台北
ツーリングは台湾の首都・台北からスタートします。バイクをレンタルする際は、事前に「日本の免許証の中国語翻訳文」を取得しておきましょう。これがあれば、日本の免許証で台湾国内を運転可能です。台北市内には、レンタルバイクを提供するお店が複数ありますが、事前に予約しておくとスムーズです。
スタート地点の台北は、賑やかな街並みと歴史的なスポットが融合した都市。ツーリング前に市内観光を楽しむのもおすすめです。
見どころ満載!ルートの概要
1泊2日のツーリングで訪れる主なルートは以下の通りです。
- 台北から「十分(じっぷん)」へ
- 十分から海沿いを南下し、「宜蘭(ぎらん)」を経由
- 終点「花蓮(かれん)」で1日目終了
- 2日目は山間部を抜けて台北に戻るルート
距離としては片道約200km。2日間で合計400km程度の走行となります。台湾では二輪車は高速道路を通行できないため、一般道を使うことになります。これが、かえって現地の風景をじっくり楽しめるポイントでもあります。
1日目のハイライト
十分(じっぷん)での願いごと
台北を出発し、最初に訪れるのが「十分(じっぷん)」です。この町はランタン(天燈)で有名な観光スポット。願いごとをランタンに書き、空に飛ばすという独特の文化が体験できます。色ごとに願いの種類が決まっており、たとえば黄色は金運、赤は恋愛運を表します。
十分までは、山間の快適なワインディングロードを走行。冬場でも比較的暖かく、ライダーにとって心地よいツーリングが楽しめます。到着後は、地元の食堂で軽く食事を取るのも良いでしょう。
海沿いルートでの絶景
十分を後にし、次は海沿いを南下します。このエリアではエメラルドグリーンの海と山々が織り成す絶景が続きます。とくに高低差のある海岸線を走る国道は、風景の変化に富んでいて飽きることがありません。
途中の休憩ポイントとしては「宜蘭」が便利です。コンビニが多く、地元のお菓子や軽食を楽しめる場所も点在しています。ツーリング中の休憩や給油に最適です。
通行止めも旅の一部
山道を走行中、工事や土砂崩れで通行止めになる場合があります。台湾ではこうした状況は日常的ですが、時間を区切って通行可能にするケースが多いため、慌てずに待つのが吉。現地の人との何気ない会話や、待ち時間に景色を楽しむ余裕も旅の醍醐味です。
花蓮(かれん)で迎える夜
1日目の終点は「花蓮」。台北に比べて落ち着いた街ですが、夜市や地元のレストランは賑わっています。花蓮では小籠包や酸辣湯麺など、台湾グルメを堪能しましょう。夜市では地元の人と触れ合う機会もあり、台湾文化に触れる絶好の場です。
宿泊先はバイクを安全に駐車できる場所を選びましょう。現地のスタッフに相談すると、信頼できる駐車スポットを教えてもらえます。
2日目の楽しみ方
山間部を駆け抜ける
2日目は、花蓮から台北へ戻るルートです。この日は山間部を通るコースが中心となります。朝早めに出発すれば、交通量の少ない快適な道を楽しむことができます。
台湾の山間部は、日本とは異なる独特の植生と風景が広がっています。ところどころに現れる小さな村では、地元の人々の温かさを感じる瞬間もあるでしょう。
ローカルフードで締めくくり
台北に戻る途中、地元の食堂や露店で昼食を取りましょう。台湾ならではの家庭料理やスナックを味わえば、ツーリングの疲れも吹き飛びます。おすすめは台湾式お粥や新鮮なシーフード料理。手頃な価格で満足感たっぷりです。
台湾ツーリングのポイント
- バイクの準備
事前にレンタルバイクの予約をし、保険の確認も忘れずに。バイクの状態は現地でしっかりチェックを。 - 持ち物
雨具は必携。台湾は雨が多く、特に山間部では突然の雨に見舞われることもあります。服装も軽装より少し暖かめがおすすめ。 - ルールの確認
台湾では右側通行のため、最初は違和感を感じるかもしれません。信号や標識の意味を事前に学ぶと安心です。 - 地元の人との交流を楽しむ
台湾の人々は親切でフレンドリー。困ったときには遠慮せずに声をかけてみましょう。
台湾の魅力を存分に味わおう
台湾は、手軽に行ける海外ツーリングスポットとして、多くのライダーから支持されています。その魅力は、壮大な自然、美味しいグルメ、温かい人々、そして独特の文化です。
1泊2日の旅でも十分楽しめる台湾ツーリング。次の休暇にはぜひ挑戦してみてください。バイクとともに走る新たな冒険が、きっとあなたを待っています。